こんにちは、ビジブーです。
打者の能力を表す指標の一つにOPSがあります。OPSは打者として塁に出塁し得点機会をどれ位作る事が出来たかを比較するのに用いられます。
そこで、打者の能力を表す指標の一つであるOPSの計算方法や使い方などを解説します。
OPSとは
野球の指標の一つであるOPSは、セイバーメトリクスを考えたビル・ジェームズがディック・クレイマーやピート・パーマーと一緒に考え出した指標です。
得点との相関関係を表すのに向いた指標であり、この数字が高い打者程、得点機会を作る能力が高いとされます。
打者の能力を表す数字として、打率・打点・ホームラン数の3つがプロ野球中継などでも常に表示されていますが、野球は個人スポーツではなくチームスポーツなのでいかに1個人の選手が得点機会に関与したかが重要になってくるのではないでしょうか。
得点機会を作るには、まずは出塁をしなくてはなりません。そして、多くの長打を打てばそれだけで先の塁に進めるので得点期待が高くなります。
その出塁・長打を組み合わせてどれだけ得点機会を作れたかが、OPSの指標になります。
OPSの計算式
OPSの計算式は非常に簡単で、出塁率+長打率になります。
参考記事を見てもらえばわかる通り、出塁率には安打・四球・死球など塁に出塁する能力が関係してきます。
また、長打率には単打・2塁打・3塁打・本塁打など1打数当りどれ位塁打数を獲得出来るかの期待値の能力が関係してきます。
OPSのランク別け
OPSの数字によって、その打者がどれ位の能力かをランク別けする事が出来ます。
AからGまでの7段階のランク別けされます。
- ランクA 素晴らしい OPS 0.900以上
- ランクB 非常に良い OPS 0.8334~0.8999
- ランクC 良い OPS 0.7667~0.8333
- ランクD 並み OPS 0.7000~0.7666
- ランクE 平均以下 OPS 0.6334~0.6999
- ランクF 悪い OPS 0.5667~0.6333
- ランクG 非常に悪い OPS 0.5666以下
というようにランク別けされます。
OPSを用いた比較の注意点
色々な指標があるように、完璧に能力を表す指標ではありません。
OPSの場合、まず、走塁能力が加味されていません。
また、出塁する能力より多くの塁打を稼げる能力が強く影響を与えている指標になります。
そういう意味で、スラッガータイプとリードオフマンタイプの打者を同じようにOPSで比べるとスラッガータイプの打者の方がOPSが高くなる傾向になります。
出塁して盗塁して結果的には2塁打を打ったような形になっても、その結果は指標の算出をする上では意味を成しません。
まとめ
OPSを用いて打者の能力を比較する上で注意点もありますが、得点機会を作る事が高い打者を見分ける上では、比較参照する価値がある指標になります。
一つの指標で判断せずに他の打率や出塁率なども加味しながら比較していくと、打者の能力を把握しやすくなるでしょう。
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