野球で打者の能力を表す指標の一つとして、そのバッターが塁に出塁する割合を表す上で出塁率があります。
この出塁率の数字が高いほど、そのバッターはランナーとして出塁する確率が高い事を表します。
出塁率で考えると、ヒット1本とフォアボール1個は同等の価値で、いかにランナーとして出塁して得点機会を作れるかを考える上で、重要な指標となります。
そこで、この出塁率を求める計算方法を解説します。
出塁率の計算方法
打者が打席に立ち、打撃機会あたりの出塁する割合を表しています。
上記計算式で、出塁率を算出できます。
小数点第4位を四捨五入して、小数点第3位までの数値を出塁率として歩合で表現します。
出塁率を計算する例
出塁率を求める例です。
内容が10打数 3安打 2四球 1死球 1犠飛だった場合、(安打数(3)+ 四球数(2)+ 死球数(1)) ÷ (打数(10)+ 四球数(2)+ 死球数(1)+ 犠飛数(1))の式で求めます。
(3+2+1)÷(10+2+1+1)=6÷14になり、0.4285….になります。
ここで、小数点第4位を四捨五入して、0.429が出塁率となります。
日本でこの数字をいう場合は、歩合で言うことが多く、4割2分9厘となります。
スコアブックなどに表記する場合は、先頭の0を省いて、.429などと表記したりします。
ちなみに、この場合の打率を計算すると0.300の3割となります。
打率を出塁率が上回っており、打撃機会に対して10回中4回程度は出塁する事を期待できる打者となります。
ランナーが出塁したとカウントしない場合
相手のエラーによる出塁
相手がエラーをした事で出塁しても、その出塁の数はカウントされません。
もちろん、記録上の打数や打席数にはカウントされますが、計算式上エラーによる出塁項目が無いです。
フィルダース・チョイスによる出塁
フィルダース・チョイス(FC)による出塁も、出塁数としてカウントされません。
もちろん、このフィルダース・チョイスの場合も記録上は、打数や打席数にはカウントされます。
出塁率の計算方法のまとめ
打者の打撃機会あたりの出塁回数の割合を表す出塁率。(参考:NPB/記録の計算方法)
1・2番バッターなどには、特にこの出塁率の数字が高い選手を配置した方が得点機会が増えるでしょう。
打率は低くとも、出塁率が高い選手はいると思うので、そんな選手の特徴を現した出塁率を参考に打順を決めてはいかがでしょうか。
出塁率が高い選手や低い選手など、プロ野球観戦時や野球を実際にする場合にも、こういうデータを意識して観戦やプレイすると、また違った見方ができて野球自体がさらに面白くなりますよ。
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