高校野球のルールとプロ野球のルールの違いって何でしょうか?。
基本的にプレイ上のルールの違いはないように思えますが、高校野球連盟独自のルールがあり通常の野球規則よりそちらのルールの方が優先されます。
そこで、どんな高校野球だけのルールがあるのかにクローズアップしてみたいと思います。
まずは、プロ野球とは違う、高校野球の公式記録の取り扱いについて解説してみます。
高校野球特別規則(2015年版)
高校野球特別規則の2015年版としてPDFで配布してあります。
http://www.jhbf.or.jp/rule/specialrule/specialrule.pdf
上記、PDFに記載されている内容が高校野球の特別ルールとなっています。
公式記録の取り扱い
高校野球特別規則内で書かれている、公式記録の取り扱いについてです。
チーム及び個人の記録
「チーム及び個人の記録は、すべて公式記録とするが次項以下に掲げること には留意する。 」と書かれています。
打率・打点・本塁打数・防御率・四死球・失点などは、チーム及び個人の記録として高校野球でも大会の公式記録となります。
しかし、プロ野球と違って特別ルール(タイブレークなど)もあるので、それに対する個人成績などが計算上必要になってきます。
投手成績
規定により出塁した2走者は、投手の自責点としない
この規定の言葉が指しているのが、タイブレークになります。
タイブレークがおこなわれるさいは、無死1・2塁からスタートとなるので、この時のランナー2人が生還しても自責点としない規定になります。
完全試合は認めない
次に「完全試合は認めない」と規定されています。
高校野球の場合、プロと違い対戦相手の差が大きい場合があります。
野球名門校とやっと9人揃って出場出来るような高校とでは、力に差があり過ぎるのでそれに配慮した規定なのかもしれません。
無安打無失点試合は認める
ノーヒットノーランの試合は認める規定になっています。
上記、完全試合を達成しても公式記録としては認められないので、ノーヒットノーラン扱いになるのでしょうか。
今度、調べてみます。
打撃成績
規定により出塁した2走者の出塁記録はないものとする
これも、タイブレークにより出塁したランナーの出塁は公式記録としないと言う事です。
当然の措置でしょう。
ただし、この出塁したランナーが、盗塁・牽制死・盗塁死・得点・残塁等は公式記録とする旨が記載されています。
規定により出塁した2走者を絡めた「打点」「併殺打」等はすべて記録する
タイブレークで出塁しているランナー2人が関係する打点や併殺打等は記録すると言う事になります。
バッターの打撃成績に関係する項目ですので、これも当然の措置でしょう。
まとめ
高校野球独自の特別規定。
タイブレークが関係した投手成績や打撃成績が、公式記録の取り扱い上の注意点として記載されています。
完全試合を達成しても、公式記録上はノーヒットノーラン扱いになるのは、勝利した方からすると少しガッカリかもしれませんが、対戦相手がいる事で試合が出来るという事に配慮した措置なのでやむおえない規定でしょう。
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