PR

振り逃げ~間違えやすい野球のルールを解説

振り逃げ野球ルール 野球のルール

2アウト、1ボール2ストラクからピッチャーが投げた球をバッターが空振りしたが、キャッチャーが後逸。

バッターは、急いで1塁まで走りセーフ。

振り逃げ成功の場面。特に少年野球等では、よくある光景です。

そんな、野球のルールの中でもちょっと間違えやすい、「振り逃げ」のルールについて解説したいと思います。

スポンサーリンク

振り逃げ

打者はストライクを3回宣告されると三振になり、少なくとも捕手が捕球していればアウトになる。しかし、一塁に走者がいない、もしくは二死の状況で、第3ストライクにあたる投球を捕手が正規に捕球できなかった場合には、打者は一塁への進塁を試みることができる。このとき打者をアウトにするには、打者が一塁に到達する前に打者または一塁に触球しなければならない(公認野球規則6・05(j))。打者がアウトにならずに一塁に到達すると、走者として一塁を占有することができる(公認野球規則6・09(b))。

このプレイを日本では一般に振り逃げという俗称で呼んでいる。英語においてはUncaught third strike、もしくはDropped third strikeと呼ばれる(いずれも「捕球されなかった第3ストライク」の意)。

引用:wikipedia

要は、バッターはツーストライク目から空振りや見逃しなどで、ストライクを宣告されるとバッターアウトになります。

その第3ストライク目を正規にキャッチャー捕球できなければ、バッターは1塁へ進塁してもいいよということになります。

バッターは、三振してもキャッチャーが落球したり、後逸したり、はたまた、ピッチャーの投げた球が地面に着いてからキャッチャーが捕球した場合には、正規の捕球にはならないので「振り逃げ」出来る状況になります。

そして、この「振り逃げ」という呼び方はルールブックに記載はありません。日本でも俗称・呼称になります。

振り逃げのバッターをアウトにするには

バッターランナーが1塁に到達するより早く、1塁に触球しなければなりません。

もしくは、1塁に到達する以前にバッターに触球してもアウトになります。

振り逃げが発生したら、直ちにアウトを取りにいくことでしょう。

ただし、振り逃げが発生するためには、いくつかの条件があります。

振り逃げが発生する条件

この「振り逃げができる条件」が、結構間違えやすいです。

また、少年野球など子供達の場合は、瞬間的にこの「振り逃げができる条件」を判断しにくいので、こういう場面に遭遇したら、監督・コーチが指示した方がいいです。

アウトカウント

2アウトの場面では、無条件で「振り逃げ」の状況が発生します。

しかし、ノーアウト・1アウトの場面では、ランナーがどこにいるかによって「振り逃げできる条件」が変わってきます。

ランナーがいる場面

1塁にランナーがいる場面では、「振り逃げ」の発生条件にはなりません

しかし、上で述べたとおり、2アウトの場面では「振り逃げ」は出来ます。

また、ランナー2塁、ランナー3塁、ランナー2・3塁の場面ならアウトカウントに関係なく「振り逃げ」が出来ます

要は、1塁にランナーがいるかどうかでまず判断するといいです。

1塁にランナーがいなければ、どのような状況でも「振り逃げ」が出来ることになります。

ただし、1塁にランナーがいる場面でも振り逃げが出来る場面があります。

それは、先程のアウトカントの部分で述べているように、2アウトの場面です。

2アウト満塁の場面では、ランナーが満塁ということで、1塁にもランナーがいますが2アウトなので、当然バッターが振り逃げをする事が出来ます。

しかし、この場面ではあえて1塁にボールを投げて触球しなくても、ホームへ触球する事でアウトを取る事ができので、慌てずに3塁ランナーをアウトにする方に切り替えた方がいいです。

空振りだけが振り逃げではない

野球規則上、「第3ストライクを宣告」とあるので、空振りだけでなく、見逃しでもストライクになります。そして、その第3ストライク目をキャッチャーが正規に捕球できなければ「振り逃げ」が発生します。

プロ野球などでは、見逃しの球を落球する事は少ないですが、しかし、大きな変化球がストライクゾーンをかすめて見逃しストライクの場面はあります。

そして、その球を捕手がワンバウンドで捕球した場合は、「第3ストライク目を正規に捕球にはあたらない」ので、バッターは「振り逃げ」で1塁に進塁を試みてもいいことになります。

振り逃げを躊躇する場面

2ストライクから、ピッチャーが投げた球が地面に触れて、キャッチャーが捕球する時、バッターがハーフスイングを行っていた場面。

バッターからしたら、「バットを止めてスイングしていない」という心理が働き、また、守備陣は三振したと球審にアピールするでしょう。

そして、ハーフスイングをアピールされた球審はスイングの是非を塁審に確認し、塁審がスイングをジェスチャー。

そして、球審がストライクを宣告。こんな場面は良くあります。

このような場面になったら、どうしたらいいのでしょうか?

ストライクを宣告されてからバッターランナーは1塁に走った方がいいのか、自分ではバットを止めたと思っているが、まずはさっさと1塁に走った方がいいのか。

とても難しいですね。

振り逃げで実際に起こった動画

高校野球でも、振り逃げ出来る場面を勘違いしている監督・選手が大勢います。

そして、その勘違いから振り逃げにより3点とられた動画です。

しかも、高校野球名門校なのでビックリですが。

振り逃げに関するまとめ

振り逃げが発生する条件として、まずは、ランナーが1塁にいない場合。または、2アウトの場面なら無条件で発生と覚えておけばいいでしょう。

また、バットを振る振らないは関係なく、ストライク3つ目でキャッチャーが正規に捕球出来なければ「振り逃げ」出来ると覚えておけばいいでしょう。

関連記事 【2023年】プロ野球中継をネット配信で無料視聴する方法を解説!

最終更新日:2023/03/21

コメント

  1. 774 より:

    ワンナウト1塁トラウトで、大谷がフォクがワンバウンドしたものを空振り、キャッチャーが取れずに横にそらす。トラウトは二塁に走り、大谷は躊躇したあとに一塁に走り出す。キャッチャーは二塁に送球タッチはできずセーフ。大谷は1塁に到達したがアウトを宣告されてツーアウトに。今日2019.7.6の試合で起きた。大谷は走る必要はなかったわけですね。彼もルールが分かっていなかったことになりますか。

    こう理解しました。振り逃げはピッチャーとキャッチャーの守備のエラー。だから三振になる球を地面に落とすと振り逃げが発生する。つまりワンバウンドはピッチャーのエラー、落球はキャッチャーのエラー。ただしランナーが一塁にいるときにダブルプレーが発生すれば守備側がわざと落球して有利に利用する可能性があるのでそれを阻止するために、ツーアウト以外で一塁にランナーがいる場合は振り逃げは発生しない。

    • 775 より:

      キャッチャーがルールを理解してないかもしれないと大谷が判断して、躊躇した後に走り出したのかもしれませんね。

  2. 村田 より:

    >要は、バッターはツーストライク目から空振りや見逃しなどで、ストライクを宣告されるとバッターアウトになります。

    ストライクを宣告され正常の捕球されるとバッターアウトになります 
    でしょうか?

    慣れない初心者主審はストライクとバッターアウトが一連になっていますよね
    ストライク!の後にボールを捕球を見てからコールしてと良く言われました。