野球とソフトボールは、似ているようで全く別の競技になります。
「いやいやそんなの知っているよ」という方や、「そもそもグランドの大きさが違う」、「ボールの大きさが違う」などという点で、野球とソフトボールの違いを大まかに知っている方もいるかもしれません。
ただ、野球とソフトボールの違いを全く分からないという方の方が多いのでは。
そこで、野球のルールには無くて、ソフトボールのルールにはあるものについて、ざっくりと大きな違いを解説していきます。
野球には無くて、ソフトボールには有るルール
野球には無い、ソフトボール特有のルールを7つ解説していきます。
- ランナーの離塁アウト
- ピッチャーズサークル
- DH(指名打者)では無く、DP・FP
- 再出場(リエントリー)
- バッターランナーは1塁まで後ずさりできない
- テンポラリーランナー
- ネクストバッターズサークルに入る場所
野球には無いルール①:ランナーの離塁アウト
離塁アウトのルールは、ソフトボール特有のルールの中でも、一番知っている方も多いルールだと思います。
チェックポイント
ピッチャーが投球するさいに、ピッチャーの手からボールが離れる前に、ランナーがベースから離れたらアウトになるルール。
- ランナーが離塁アウトになった時の投球・打撃結果はどうなるのか?
- ランナーが離塁アウトになった場合は、即座にボールデッドになるため、その時の投球・打撃内容は無効となります。
このランナーの離塁アウトは、ピッチャーが投球する時だけでは無く、次の項目で解説するピッチャーズサークルも関係してきます。
野球には無いルール②:ピッチャーズサークル
ピッチャープレートの前方を中心に半径2.44mのサークルが記されているのがピッチャーズサークルで、ソフトボール特有のルールです。
野球にはこのピッチャーズサークルが無いので、このピッチャーズサークルが何を意味しているか分からない方も多いのでは。
チェックポイント
ボールインプレー中にピッチャーズサークル内でピッチャーがボールを保持したら、ランナーは次の塁へ進む、もしくは、元の塁へ戻るかをしないといけないです。
- ピッチャーズサークルでピッチャーがボールを持った瞬間、元の塁へ戻るそぶりを見せて、次の塁へ走ったら?
- 結果から先にいうと、離塁アウトとなります。
ピッチャーズサークル内でピッチャーがボールを保持したら、次の塁へ進むか戻るかしかできないです。
ただし、ピッチャーズサークル内でピッチャーがランナーをアウトにしようと、送球・偽投をした場合は野手として扱われるので、ランナーが再度次の塁へ進む、元の塁へ戻るという行為をしても離塁アウトにはなりません。
野球には無いルール③:DH(指名打者)では無くDP・FP
プロ野球やメジャーリーグなどで採用されているDH(指名打者)はソフトボールでは無く、DP・FPとなります。
チェックポイント
DH(指名打者)は投手の代わりに打席に入る選手ということですが、ソフトボールのDP・FPはどの守備選手の代わりに打席に入ることができる選手となります。
野球には無いルール④:再出場(リエントリー)
野球の場合、一度先発出場した選手が控え選手と交代してベンチに下がると、もう試合に出場することができません。
チェックポイント
先発出場した選手は、1度限り控え選手と交代しても、再度出場することができるルールです。
- 一度退いた選手がどういった形で再出場できるのか?
- 代打や守備交代、代走などどんな形でも再出場(リエントリー)することができます。
例として、代打を送られたA選手は一度ベンチに退きます。A選手の代打B選手が出塁してランナーとなった場合に、再出場(リエントリー)をしてA選手が再度試合に出場。
野球には無いルール⑤:バッターランナーは1塁まで後ずさりできない
このバッターランナーは1塁まで後ずさりできないルールは、特にソフトボールを知っている方でも知らないことが多いルールです。
チェックポイント
バッターランナーが1塁ベースまでの途中で、守備側のタッグを防ぐために後ずさりしたら即座にボールデットを宣告されアウトになるルールです。
- バッターランナーが後ずさりアウトになった場合、ランナーがいた時はどうなる?
- 例えば、ランナー1塁でバッターランナーが送りバントをした場面、ファーストがバッターランナーにタッグしてアウトにしようとしたら、バッターランナーがタッグを避けるために後ずさりした場合、この時点でボールデッドになりバッターランナーはアウト。
また、ボールデッドになって試合が止まっている状態になるので、ランナーは元にいた塁に戻されます。
この動画は、アメリカメジャーリーグで起きたバッターランナーが後ずさりする珍プレーですが、ソフトボールだと、バッターランナーがアウトになるプレーです。
野球には無いルール⑥:テンポラリーランナー
このテンポラリーランナーも野球には無く、ソフトボール特有のルールです。
チェックポイント
2アウトで捕手がランナーにいる場合、そのランナーの捕手に変わって、現バッターの打順から一番遠い打順の選手が代わりのランナーにできるルールです。
試合時間短縮のためのルールで、必ずテンポラリーランナーを使う必要は無く、テンポラリーランナーを使うかどうかは、監督が決めることができます。
野球には無いルール⑦:ネクストバッターズサークルに入る場所
野球にもネクストバッターズサークルがありますが、この入るサークルの場所が野球とは異なります。
チェックポイント
2020年から採用されたルールで、現バッターが右打席に入っている時は、次のバッターは三塁側のネクストバッターズサークル、左打席に入っている時は、次のバッターは一塁側のネクストバッターズサークルに入って待ちます。
バッターのファールボールが、ネクストバッターズサークルにいる選手に当たらないように、安全面を考慮した形で、2020年から採用されたルールです。
野球の場合は、一塁ベンチなら一塁側のネクストバッターズサークル、三塁ベンチなら三塁側のネクストバッターズサークルに入るので、見ていて大きな違和感を感じるかもしれないですね。
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野球とソフトボールのルールの違いのまとめ
野球とソフトボールは似ているようで、大きくルールが異なる部分があります。
ボールの大きさやピッチャーの投球フォーム、ベース間の距離などはパッと見て分かりますが、ソフトボール特有のルールもあります。
- ランナーの離塁アウト
- ピッチャーズサークル
- DH(指名打者)では無く、DP・FP
- 再出場(リエントリー)
- バッターランナーは1塁まで後ずさりできない
- テンポラリーランナー
- ネクストバッターズサークルに入る場所
野球経験者が草ソフトをすることもあるので、これらの違いを知っておくといいですよ。
野球には野球の面白さ、ソフトボールにはソフトボールの面白さがありますね。
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