バッターがピッチャーが投げたボールを打つ瞬間、キャッチャーミットにバットが当たる。
このバッターが打つのを邪魔する行為を打撃妨害(インターフェア)と言います。
この打撃妨害が起きた時に与えられるペナルティーも、もちろん存在します。そして、バッターが打つ瞬間に邪魔をしただけではなく、他にも打撃妨害になる行為があります。
そこで、バッターが打つのを妨害する行為である打撃妨害(インターフェア)についての、野球のルールを詳しく解説します。
打撃妨害となるケースやその場合の処置や記録
6・08『バッターが安全に進塁できる場合』
引用:公認野球規則6.08
(c)キャッチャーまたはその他の野手が、バッターを妨害(インターフェア)した場合。
しかし、妨害にもかかわらずプレイが続けられたときには攻撃側チームの監督は、そのプレイが終わってから直ちに妨害行為に対するペナルティの代わりに、そのプレイを生かす旨を球審に通告することができる。
ただし妨害にもかかわらずバッターがヒット、エラー、四死球、その他で1塁に達し、しかも他の全ランナーが少なくとも1個の塁を進んだときは妨害とは関係なくプレイは続けられる。
公認野球規則6.08の(c)に記載されています。
この打撃妨害が一番起こりやすいケースとして、ピッチャー投げたボールをバッターが打とうとした時に、キャッチャーが捕球しようとキャッチャーミットを前に突き出した時。
この突き出したキャッチャーミットに、バットが触れてしまうケースが圧倒的に多いです。
ただ、バットにキャッチャーミットが触れる以外にも打撃妨害(インターフェア)になるケースがあります。
打撃妨害となるケース
打撃妨害が起こった場合の処置
打撃妨害が起こったあと、そのプレイが続いたかどうかで処置が変わってきます。
また、攻撃側の監督には打撃妨害が起こった後のプレイ結果を生かすか、ペナルティーどおりにするかの選択権があります。
打撃妨害後、プレイが継続しなかった場合
打撃妨害が起こり、その後プレイが継続しなかった場合は、審判はタイムをかけてボールデッドにします。
打撃妨害を受けたバッターには、1つの安全進塁権が与えられ1塁へ進塁出来ます。
当然、塁上にランナーがいた場合は、そのバッターの安全進塁権で元の塁を明け渡す必要があるランナーがいたら、次の塁への安全進塁権が与えられます。
打撃妨害が起こったさいの記録は、「打撃妨害」になり「打撃妨害」を行った野手に失策が記録されます。
また、ランナー満塁で打撃妨害により、押し出しによる得点が認められる場合には、ピッチャーの自責点は記録されません。
もし、3塁ランナーがスクイズ、もしくは、盗塁(ホームスチール)を行ってきた時に、キャッチャーや他の野手がボールを持たずにホーム上、または、ホームより前に出てきた場合には、投手にボークが宣告されます。
投手のボークが宣告されたので、塁上のランナーには1個の安全進塁権が与えられます。
さらに、打撃妨害が宣告されるので、バッターに1個の安全進塁権が与えられます。
打撃妨害後、プレイが継続した場合
バッターへの打撃妨害が起こったにもかかわらずプレイが継続した時は、そのプレイが止まるまで継続します。
もし、バッターが安打やエラー、四死球等で1塁へ到達し、さらにもし、塁上にランナーがいた場合、その全てのランナーが1個以上進塁した場合は打撃妨害とは関係なくプレイが継続します。
最低でも、バッター、全てのランナーが1個以上進塁し、その後アウトになった場合は、打撃妨害は記録されません(打撃妨害によるエラーも)。
このケース以外では、打撃妨害後プレイが継続しなかった場合と同じになります。
プロ野球で起こった打撃妨害動画
【打撃妨害】のまとめ
打撃妨害が起きた場合には、その時のプレイが継続したか、継続しなかったかでその後の対応が変わってきます。
まずは、プレイが継続したならそのプレイが終わるまで継続し、そのプレイ結果を選択するか監督に判断が委ねられます。
コメント